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なぜいま「悪役令嬢転生おじさん」がおすすめなのか

いよいよ2025年1月9日(木)よりMBS/TBS系28局「スーパーアニメイズムTURBO」枠で毎週木曜深夜0時26分からアニメ放送が開始されますね。
また、ABEMAでは無料放送とWEB最速配信も予定されています。

「悪役令嬢転生おじさん」は、上山道郎先生によるファンタジーコメディ漫画作品で、
2020年5月号の月刊ヤングキングアワーズで連載されています。

タイトルからも分かるように、いわゆる「転生もの」です。
いまさら転生もの?と感じた方も多いと思います。
そんな方にこそ、「悪役令嬢転生おじさん」をぜひ読んでいただきたい!
その理由などをお伝えします。

目次

あらすじ

屯田林憲三郎(とんだばやし けんざぶろう)は、52歳の公務員。
日々の仕事とオタク趣味を両立し、自分同様にオタクな妻・娘との関係良好な家庭を築く充実した人生を送っていました。
そんなある日、トラックに轢かれそうになった子供を身を挺して救った記憶を最後に、
気付くと異世界の公爵令嬢グレイス・オーヴェルヌ(15歳)になっていたのでした…

漫画戯画が生成したAI画像です

登場人物

屯田林 憲三郎(とんだばやし けんざぶろう)

主人公。52歳。眼鏡でバーコード禿頭の冴えない公務員
しかし人当たりがよく温厚な性格のため部下の面倒見が良い。
そして中間管理職経験が長いため、自分が頭を下げることはいとわない等、長い社会人生活の中で生きる術を身につけている。
オタクであるため異世界転生については一応の知識はあるが、乙女ゲームはほとんど知識が無く、娘からは「悪役令嬢」は「『キャンディ・キャンディ』のイライザみたいな感じ」説明された。
おじさんなので人の名前を覚えるのが苦手だが、ゾイドやモビルスーツの知識は多いことが作中で描かれる。

グレイス・オーヴェルヌ

憲三郎が憑依した姿で、15歳の「マジカル学園ラブ&ビースト」世界の侯爵家令嬢。
乗馬中に落馬したショックで前世の記憶を思い出す。
それ以前は高慢な完璧主義者で、平民に対する偏見が激しく、他人を𠮟りつけることはあっても礼を言うことが無い
典型的な上流階級令嬢だった。
前世である憲三郎の記憶が戻って以降はその言動が以前と180度違うことに驚かれているが、
彼(彼女)の言動が公爵令嬢として完璧な優雅なものに自動的に変換される
「優雅変換(エレガントチート)」が発動されるため、怪しまれるのではなく「成長して性格が穏やかになった」と解釈されている。

アンナ・ドール

ゲームの主人公で1年生
平民でありながら魔法の素質があったため、パン屋を営む両親が娘のために無理をして高い学費を稼ぎ、
それに応えるために猛勉強をして首席で入学試験を突破した努力家。
ゲームでは入学式当日にグレイスに身分の差を弁えるように長々と説教を受けた上に両親を侮辱までされたため、
最悪の出会いでライバルとなるはずだったのだが・・・

ヴィルジール・ヴィエルジ

この国の第一王子(王太子)で2年生。グレイスの婚約者でもある。
魔法学園では生徒会長も務める。ゲームの攻略対象。
本来ならアンナが登校初日にグレイスの侮辱を受けて一人で泣いてる時、ヴィルジールと出会って最初の恋愛フラグとなるはずだったが・・・

屯田林 日菜子(とんだばやし ひなこ)

憲三郎(おじさん)の娘で20歳。オタクの両親から生まれた血統書付きのオタクで、乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」を父の前で平然とプレイする。
家族内でもオープンなオタク生活を送っている。

屯田林 美津子

憲三郎(おじさん)の妻。夫同様のオタクで、中学生の時に『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)を読んで以来数えきれない異世界もの読んでいる。そのため、異世界免疫力が強い。

「異世界転生おじさん」の特徴とおススメする理由

おじさんは亡くなっていない

一般的な異世界転生ものでは、主人公が何らかの原因で命を落としたことにより異世界に転生し転生前の記憶やスキルなどを生かしながら、転生後の人生を生き直します。
しかし今作では、おじさんはあくまでも「意識不明であり」、体はまだおじさんの意識が戻るのを待ち続けています。

おじさん家族とのつながりがアツい

転生する前の世界との交信は、ほとんど描かれることは有りません。
かえるが好きな作品ですと「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」で、”カタリナ””ソフィア”の関係性が少し描かれていましたね。
しかし今作では、転生前世界では体を残してきた事で、転生前の世界でも物語が進行します。
おじさんが事故後入院しているなか、娘の日菜子はリビングで「マジカル学園ラブ&ビースト」が起動しているゲーム機を発見。
しかし、メッセージを読み進める以外の操作は、電源を切る事さえ受け付けないまま勝手にゲームは進行し続けます。
グレイスのセリフテロップ部分に「グレイス(憲三郎)」となっている事をみて、ある事を確信。
おじさんの意識を取り戻すため、母の美津子とともに奮闘することになるんです!
はたしておじさんは転生前の世界に戻れるか、その点も注目点です。

転生されたグレイスの意識との邂逅

転生したことで、主人公は転生前の人格に統合されてストーリーが進行むことがほとんどです。
しかし今作では、転生前グレイスと転生後おじさんとの精神世界での邂逅が描かれます。
なぜ高慢な性格になってしまったのか、以前はどんな性格だったかも分かります。
転生前グレイスの精神的な成長も、今後の重要なストーリーラインになるのかもしれませんね。

漫画戯画が生成したAI画像です

この様に、一般的な異世界転生ものの基本はおさえていながら、一味違った設定がある事で
転生ものがお腹いっぱいな方、転生ものを見たことが無い方にもおススメしたいです。

作者の上山道郎先生ってどんな人?

1970年5月14日生まれ 埼玉県出身 男性。
主人公の憲三郎と同年代ですね。
また作品では、テレビアニメ『ゾイド-ZOIDS-』のメディアミックス作品『機獣新世紀ZOIDS』を1999年5月号~2001年10月号まで月刊コロコロコミックで連載されていました。
憲三郎が「ゾイドやモビルスーツの知識は多い」という事は、もしかしたら…

単行本第1巻のあとがきによると、
最近の漫画界のトレンドを学ぶため近年流行している「異世界もの」作品を読み漁り、その中で「悪役令嬢もの」が気に入ったため「こんな悪役令嬢ものが読んでみたい」と思いついた本作のプロトタイプを同人漫画としてSNSで公開したところ、約16万いいねという爆発的な反響があり商業化につながったと、述べられています。

まとめ

2025年1月9日についにアニメ放送される「悪役令嬢転生おじさん」について語りました。
転生ものとしてのセオリーはしっかりとおさえつつ、転生前の世界との交流、
転生されてしまったキャラクターの自我なども描かれる、一味違った作品です。

作品全体はとても明るく楽しい雰囲気ですので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

昭和生まれのカエルです。
体の半分は手塚治虫作品で
出来てます。
残りの半分は横山光輝、諸星大二郎、
松本次郎、沙村弘明、幸村誠など。

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